「羽依」
「あれ、ヒヨ?」
くりんとした瞳が俺をみあげる。
はぁ? なんでこんな可愛いの…。
隣には羽依と仲がいいらしい女子が並んでる。
一緒に帰るんかな……これから。
「ふたりとも帰り?」
「うん。琴音は今日も育吹と帰るみたいだけどねー」
ほっと胸を撫で下ろす。
じゃあ、羽依はひとりなんだな?
「それより……後ろの彼女は大丈夫?」
「気にしなくていい」
羽依のほうが大事だからね。
気にしたら負け。
「あ、育吹もーすぐ出てこれるみたい」
「ホント? じゃあまた明日ね、琴音」
ふりふり、と手を振る羽依。
なにしてても様になるのずるいだろ普通に。



