「別に普通かな」
「ひよくんって頭いいの?」
「んー、普通」
全部普通だよ。
だから解放してくれ。
羽依と入れ違いになったら立ち直れない。
「ねっ、このあと勉強していかない?」
「んー」
羽依、今なにしてんのかなぁ。
「駅前のカフェ、すっごいオシャレなんだよ!」
「んー」
羽依の顔見たいなぁ。
朝も見たはずなのに、全然足りない。
四六時中見ても足りないと思う。
「じゃ、行こっ」
って、腕を組まれそうになった。
その瞬間、俺の足は勝手に進んでた。
後ろから「ひよくんっ…?」と呼ぶ声、ほぼ雑音。
教室から出てきた羽依を見つけたらね。
そりゃ、体が勝手に反応しちゃうわけ。



