【完】子犬なんかじゃないから、いただきます。






「羽依じゃないんだから、そんなヘマしない」


「な……失礼しちゃう」




頬を膨らませて、ハムスターみたい。
かわいーね、その顔。



もっと見たい。
てか、俺だけに見せてよ。




羽依のぜんぶ、俺だけが見たい。




噂によると、羽依ってどうやら俺がいない間遊び人だったらしいじゃん?




…俺が帰ってきたあとでも、コロコロ彼氏作れるのかよ。



ほんのわずかな希望。
俺のこと、好きでいてくれてるって。



バカかな。
愚かだよな。



…願掛けでも、なんでもしてやるよ。



羽依が、もう一度俺のほうを向くんなら。



なぁ、俺、ほんとは後悔してる。



あの日、羽依に告白できなかったこと。