【完】子犬なんかじゃないから、いただきます。






「ごめんなさい。無理です」





軽くお辞儀。
ヒヨと付き合わなきゃいけないから、あたし。




…って、はっきり断ったのに。





「なんで?」


「…え?」


「鈴森さんって、今は彼氏いないんでしょ?」





なんだろう。
…すごく、威圧感。




「いない、ですけど…」


「じゃあいいじゃん。付き合ってよ」


「す、好きなひといるので……」




後ずさりしようにも、うしろは壁。
逃げ場ない…。




一体、何を言ったら引き下がってくれるんだ…?
こんなにしつこいひと、はじめて。





「えー。俺の方が鈴森さんを幸せにできると思うなぁ」




モヤ。
あなたがヒヨの何を知ってるんですか。



…あたしには、ヒヨしかいないんです。