【完】子犬なんかじゃないから、いただきます。






「こーとねっ」


「わっ、羽依ちゃん?」




琴音に飛びつくと、一旦驚いたあと、あたしの後ろにいるヒヨに目をやって。




「日依くんも……偶然だね」




ふわっと微笑んでくれた。
あたしの癒し。大天使。




「正月からデートか?」




って言ったのは、ヒヨじゃないよ。
育吹。…あたしたちを見て口角上げながら言ってる。





「そ、そんなんじゃ……っ」


「それを言うならお前らだろ」




焦るあたし。
冷静にあしらうヒヨ。



…び、びっくりしたなぁ。



デート……だって。



そう見えちゃう?
やっぱり。




「仲良いね、ほんと」


「うん、超仲良しだよ」




って豪語するくせに。




「なんで付き合ってないのかずっと疑問だよ」




そう言われると……急に黙りこくる。



それがあたし。
決断力皆無の女。