ヒヨの家の前。
ちょっと待ってて、と言われて数秒。
中から「母さん、羽依来たー」って簡潔な報告聞こえた。
ほんとにちょっとだったね。
すぐ家に招き入れてくれたよ。
「お邪魔しまぁす」
「あらー、久しぶりねぇ、羽依ちゃん!」
歓迎ムード。
玄関先までお迎えに来てくれた。
久しぶりのご対面。
そういえばこんな顔だった。
小さい頃の記憶蘇ってきたよ。
「上がって上がって、ちょうどコーヒー出来たとこなの!」
ヒヨママはね。
すんごいおおらか。聖母って感じ。
ふんわり笑う目元、ヒヨと似てる。
やった…コーヒー?
にこにこしながら、リビングに向かう。



