「っ……あ、あたし…」


「うん」




ちゃんと聞いてあげる。
ここではっきり振るのが、本当の優しさだって、分かって。





「葵のこと……友達としてしか、見れないよ…」





ドクン。
心臓、跳ねた。



あーあ。やっぱり、ちょっとだけキツイ。




今日の夜、泣くかもなぁ。




覚悟してたのに。
…全然、足りなかった。


想像の何倍もつらい。





「…ん、ありがとう」


「なに……ありが、とうって…おかしい、よ……」





なんで羽依が泣きそうになってんの。
かわいいなぁ、もう。



これ以上好きにさせないでよ。
ずるいじゃん。