【完】子犬なんかじゃないから、いただきます。








「あーおーいっ」





びっ……くりした。




ハッと現実世界に戻ってくると、羽依が俺の太ももに手をついて俺を顔をのぞき込んでいた。




…なんでこんな距離近いの。
意味不明。





「なに考えてたの?」





俺の隣に座りなおして、トレーからコップを下ろして机の上に置く。





「羽依のこと考えてた」


「えぇ……あたしのこと?」




正直に言えば、そうやって簡単に照れてくれるから。



…かわいい。
超好き。




隣にいれさえすればいいなんて、嘘。
彼氏になりたい。



恋人として、羽依の隣にいたい。





「本人が目の前にいるんですけど…」




紅潮した顔で、上目遣いしないで。
…襲いたくなる。