【完】子犬なんかじゃないから、いただきます。





常に後ろを向いてきた俺と正反対。
前向きに明るい羽依の笑顔に、俺はまた救われた。




…一緒に、勉強会。




嬉しくて、嬉しくて、自然に口角が持ち上がる。





『不安にならなくても大丈夫だよ。羽依先生がついてるからね』


『……うん、心強い』


『じゃあ、さっそく明日から毎日放課後居残りしよ?』


『うん』





毎日と言われたって、まったく嫌じゃなかった。
何時間だって、羽依と一緒にいれるならなんでもよかった。




それから、羽依の猛指導の甲斐あって、俺も羽依も、無事第一志望の琴浦高校に受かることができた。





合格発表の日を、よく覚えてる。