【完】子犬なんかじゃないから、いただきます。






そうして。
2年に上がっても同じクラス。



基本一年のときと同じだけど、変わったのは。



羽依の友人である、藤堂と戸山もよく一緒に行動するようになったこと。




最初は抵抗こそあれ、羽依の性格のおかげで意外と打ち解けることができた。





それから、3年。
結局、中学三年間同じクラスだった。





『あれ? 葵だぁ』





放課後、ひとりで教室に残っていたら、俺の愛おしい人が顔を覗かせた。



帰ったと思ってた…嬉しい。


羽依の顔を見るだけで、心臓がせわしなくなる。





『羽依、なんで?』


『忘れ物しちゃってさー』




俺の席からは少し離れた場所。
机の中を探って、ペンケースを取り出した。