【完】子犬なんかじゃないから、いただきます。






「っあーーー!! また負けたぁ」




隣でベッドにコントローラーを放り投げる羽依。



楽しそうだなぁ…。
笑いながら羽依のことを見る。





「葵、なんでそんなゲーム強いの?」




羽依に負けたくなくて練習したからね。
ちょっとでもかっこいいとこ見せたいじゃん、好きな子には。





「はぁ……疲れた。お茶とお菓子持ってくる」


「うん」





そっと立ち上がって部屋を出ていく羽依。
もうゲーム終わり?
ほんと、マイペースなんだから。




ひとりきりになった部屋。
棚の上に飾られた写真を見つける。



あれはたしか…中学の修学旅行。



懐かしい。
今でも飾ってくれてるんだ、羽依…。