【完】子犬なんかじゃないから、いただきます。






幼馴染だかなんだか知らないけど。
義務教育の9年間、羽依のそばにいなかったじゃん、アイツ。



…なんで俺じゃないんだろ。



もう、数億回考えた。
”またその疑問かよ”って、俺の脳がうんざりするくらい。





「羽依ってさ、城田のこと好きだよね」


「…えっ」





みるみるうちに赤くなっていく顔。
あーあ。見たくなかったな。





「…す、好きじゃないよ…」





うん。
強がってていいよ。



羽依の口から、城田が好きなんて言葉聞きたくない。





「……ごめんね、続きしよっか」





俺、苦笑いでごまかした。
羽依のこと困らせて、ダメだな。



…だから、選ばれなかったんだろうけど。