あのハロウィンの出来事から一か月半…。
時間とともにいつも通り接することができるようになったけど、やっぱりちょっとだけ意識しちゃう。



ふたりきりだとね…。
余計に。




その証拠に、今もだんだんと紅潮するあたしの顔。





「どこ行くの」


「…どこって…噴水広場」




葵との待ち合わせ場所。
嘘はついてないしね、うん…。



だけど、あれ?
ヒヨの目が、鋭く光ってるように見える…。





「ふーん……それって天崎と?」


「うん」




他にいないよ。
あたしの男友達って、考えてみたらヒヨと葵しかいないなぁ。



寂しいこった。