「……いちばん、かわいい」
にっこり。
よく言ってくれました。
一気にご機嫌になる。
このときのあたし、メイクしてないけどね。
かろうじてカラコンだけはしてたんだっけな。
めちゃくちゃナチュラルに近いやつね。
中学は高校よりも厳しいから。
バレたらちゃーんと生活指導入るし。
「…てか、なんか思ったんだけどさ」
「うん?」
「どの写真も、羽依の隣に天崎いる気すんだけど」
やっぱりわかる?
そうなんだよねぇ…。
「中学のときから、あたしの隣をキープしたい盛りだったのさ」
「…ふーん」
困ったもんだよね。
卒アルなんて後世まで語り継ぐものなのにさ。



