ケーキ切るのは任せてって息巻いて包丁握ったは良いものの…。
切ったケーキをお皿に盛るのって、難しいんだね。
「あーーっ、倒れた!!」
ひとりで騒ぐあたしに、ヒヨは呆れながら「下手だな、羽依」って笑う。
うぐ…かっこいいところ見せる予定だったのに。
「倒れたのあたし食べる…」
「いいって、こっちにしろよ」
そういってさりげなくトレード。
わぁ、スマート…。
結局、ヒヨが倒れたほうのケーキを食べてくれちゃった。
「甘くておいし~」
「これはうまい」
あたしとヒヨ、ふたりでご満悦。
ハロウィンも悪くないかな。



