「いいけど……二人で?」
「今日親は?」
「アウトレットいってる」
「仲いいな」
リビングまで歩きながら会話。
うん、うちの両親、タイプ正反対だけど超仲いいの。
とん、ってダイニングテーブルに置かれたケーキの箱。
いざ、ご対面。
「わぁ……おいしそー」
思わずにっこり。
ハロウィンにちなんだパンプキンケーキ。
オレンジ色で可愛いし、上にお化けとかお墓のトッピングがついてる。
でも、これは…。
「量多くない?」
「残った分は冷やしといて。羽依の親かぼちゃいけたっけ」
「大丈夫なはず」
そっか。さすがにね。
びっくりした、二人だけでホール丸々一個食べるのかと思っちゃった。



