【完】子犬なんかじゃないから、いただきます。






「はい、どうぞ」




かき氷を受け取って、教室を出た。
ひとくちすくって口に運んだら。




「つめたっ」




キーンって、食道が冷えていく。
そういえば、今年初かき氷かも。




「ゆっくり食べないと頭痛くなるよ」


「うん」




葵、あたしの保護者みたい。
もう…ヒヨと言い、葵と言い、あたしのこと子ども扱いしすぎだし。



ムッとしながらパクパクかき氷を食べていたら。





「いてっ」


「だから言わんこっちゃない」





呆れ笑いされた。
…うー、やっぱり子供かも、あたしって。





「美味しい?」


「…おいしい」


「よかったね」





そんな、愛おしいものを見るような目…。



…調子、狂うなぁ。