【完】子犬なんかじゃないから、いただきます。






に、荷が重い…。



内原くんは笑ったまま、「じゃね」とどこかへ歩いて行ってしまった。




あたしにそんな宣伝効果があるとも思えないよ?





「羽依ちゃんはうちの看板娘だからね」




って、琴音まで。
やめてよ…悪い気しないけど。



教室の中は飾りつけでいっぱいだから、廊下で文化祭がはじまるのを待ってたらね。





「琴音っ」




焦った男子生徒の声、聞こえちゃった。
うーん、修羅場ってやつ?




ふたりで声の聞こえたほうに顔を向けると、案の定育吹。



あー、怒ってる。
っていうか、拗ねてる。




「なに、これ」


「えー、かわいいでしょ」


「かわ……かわいい、けど…そうじゃなくて」




育吹、がんばれ。
まんまと流されそうになってるよ。