【完】子犬なんかじゃないから、いただきます。







文化祭当日。
やっと長い準備期間が終わったって感じ。



実行委員って大変なんだね。
あちこちから『鈴森さーん』って引っ張りだこだったよ。




そんな役目も今日で終わり!
めいっぱい楽しんじゃおう。





「羽依ちゃん、かわいー」


「ほんと?」





くるくるって回ってみる。
目の前で琴音がニコニコしながら手を合わせてる。




結局選んだのは、お化け屋敷ってことで魔女。
出し物には参加しないんだけどね。




一応、クラスのことも宣伝しとこうかな。




「いいねぇ、これ生地しっかりしてて」


「うん。安いのに当たり」





琴音があたしのコスプレをいじりながら感心してる。



魔女特有の大きな帽子をきゅっとかぶりなおして、琴音のことも足から頭まで眺めちゃう。