【完】子犬なんかじゃないから、いただきます。







「んー。あまくておいしい」


「よかったな」




なんか、保護者目線?
昔はヒヨのほうが弟みたいだったのに。



今は、お兄ちゃんみたいだよ。
…変なの。





「そういえば琴音がね、今日育吹とカフェいってるんだって」


「あぁ…育吹もそういってた」


「あたしたちも行こうよ、今度」





ヒヨのこと見上げながら隣を歩く。
じーっと見つめちゃって。



…なに? なんかついてる?





「…いいけど、羽依は俺でいいの」


「え? うん、ヒヨがいい」


「っ……」





視線を前に戻して、アイスを一口。
9月に入ったとは言えまだまだ夏だからね。



暑くて汗かいちゃう。
シャワー浴びたいなぁ。




アイスを食べてご機嫌なあたしは、ヒヨの顔が赤くなっていることに気づくわけなかった。