【完】子犬なんかじゃないから、いただきます。





「元カノは? 何人くらい…?」




聞いてみたら、ヒヨはちらっとこっちを見て。




「なんで気になんの?」


「え…」




そりゃ、幼なじみだし。
離れていた間のこと、少なからず気になるでしょ。





「そういう羽依は?」


「あたし? ……あたしは…」




いち、にー、さん、しー……。
ざっと数えて…。



…10人くらい?



だけど、それを口に出す勇気はなかった。



なんでだろう、ヒヨに知られたくないのかな。
誰でもいいから適当に付き合ってるって思われるのがこわい。





「…ひとり」




だから、嘘ついた。
許してね。





「ふーん」


「はい、ヒヨの番だよ」





少し溜めたあと。




「俺はゼロ」




……って、言った。