【完】子犬なんかじゃないから、いただきます。






神社から出て、花火のよく見れる場所へ移動。
…してる、途中。



──ずきっ




ふと、足に違和感。
…嘘でしょ。





でも歩かなきゃ、こんな人混みじゃあすぐヒヨのこと見失っちゃう…。



そうして無理に歩こうとしたのがダメだった。




「う…っ」




あまりの痛みにうずくまる。
どうしよう…せっかく楽しいお祭りなのに、こんなのひどい。



焦って顔を上げると、ちょうどこっちを振り返るヒヨと目が合った。





「羽依?」




慌ててあたしの前にしゃがんで。
心配そうに眉毛を下げるヒヨ。





「どした?」


「…足が痛い……」





慣れない下駄なんか履くんじゃなかったよ。
よく考えたらお祭りっていっぱい歩くもんね。