【完】子犬なんかじゃないから、いただきます。






こんなときまでヒヨのことが頭に浮かんじゃうあたし。
…末期。




約束の時間の18時まで、もう少し。




「下駄なんだし、神社まで送ってくよ」




というお母さんの提案で、お母さんと一緒に車に乗り込む。




ヒヨはね。
今日、昼間友達と遊んでるらしい。



だからそのついでに神社寄るから、現地集合。



家から一緒に行きたかったなぁ…って気持ちもあるけど。
たまにはこういうのもいいよね。





「日依くんにかわいいって思ってもらえるといいね」




運転席のお母さん。
後部座席のあたし。



ルームミラー越しに目が合った。



ふっと微笑まれて顔が熱くなる。
もう…お母さん、楽しんでるなぁ。



あたし、肯定も否定もせず、窓の外を見つめた。