熱情滾るCEOから一途に執愛されています~大嫌いな御曹司が極上旦那様になりました~

「私から見たらお姉ちゃんのほうが凛としていて綺麗です。私より黒が濃いストレートの髪もつんと高い鼻も、目の形もシャープで綺麗だし、シンプルな眼鏡が似合うって美人の証拠だからね」

途端に熱弁をふるいだす妹に、私は少々驚く。

「背だって165センチはあるでしょ。私は159センチだよ。手足も長くて羨ましいし、パンツスーツがすごく似合う。何より頭がいいのが格好いい。お姉ちゃんが秀才リケジョなの、私高校時代からずっと自慢だったんだから」

でも、私には百合のような圧倒的な華道の才能はなかったよ。そう言おうと思ってやめた。火に油を注ぎそうな気がしたのだ。
私も割と強火の妹推しだけど、妹もまあまあシスコン気味なのだとこういうときによくわかる。

「つまり、お姉ちゃんが自分を卑下しても説得力はゼロです。成輔さんがそんなお姉ちゃんをずっと好きなのは、私としても納得。お目が高い。百点」

おっとりしているのに、こういうときだけ早口の妹は、言いきってふうと息をついた。

「お姉ちゃんだって、成輔さんのことが好きだったことがあるんだし、今の『苦手』の思い込みに左右されない方がいいんじゃないかしら」
「成輔を好きだったのなんて、小学生の時でしょ。それこそ子どもの思い込みよ」