熱情滾るCEOから一途に執愛されています~大嫌いな御曹司が極上旦那様になりました~

(待て待て。百パーセントの打算になってる)

結婚とはそういうものではないはずだ。恋愛経験がゼロで、結婚に興味すらない私だってわかる。
結婚には愛が必要。
いや、それは恋愛でなくてもいい。親愛だって、敬愛だっていい。とにかく相手を尊重し、互いに認め合ってうまくやっていける関係が築けるかが重要。

(私は、成輔を苦手な人としか思ってない……)

距離をおいても近づいてくるし、笑顔の裏で何を考えているかわからないし、いきなりキスしてくるし……。

(でも、妊娠出産についても一緒に考えてくれそうだったな。跡継ぎを作れって急かすわけでもなさそうだった)

出産や育児についての考え方は、結婚においてすり合わせが必要な部分に違いない。そして、今朝の話では成輔は私の思いを見抜いた上で、尊重しようとしてくれている。

(すぐじゃないけど、私も赤ちゃんを産んでみたいって気持ちはあるし……。仕事復帰を支えてくれるっていうなら、メリットはありすぎるくらい)

ここまで考えれば、成輔はかなり高得点な夫候補だ。

(でも、待って。結婚して子どもってことは、成輔とキス以上のことをしなければならないわけで)

頬が赤くなりそうで、眼鏡をかけ直すふりをして顔を伏せる。
成輔とそういう関係になる。それが結婚。