「高校時代、理系クラスには女子が少ないって聞けば、牽制を兼ねて迎えに行った。きみが京都の大学に行くって言えば、行かないでなんて言えないから時間を作って会いに行った。今日だって、新しい職場で悪い虫がついたら大変だから迎えに行ったんだけど」
「待って待って。成輔、なんか怖い」
「怖いかな。でも、仕方ないよね。俺は葵ちゃんを本当に好きなんだから」
国道を走っていた成輔の車がコンビニに入る。スムーズに駐車をするので、コーヒーでも買いに行くのかと思った。すると、成輔が私に覆いかぶさるように近づいてきた。
え、と見上げたときには唇が重なっていた。
これって……私のファーストキス?
すぐに唇を離して、成輔は微笑んだ。
「人生の一大事の相手は恋で選ぶよ」
「成輔……」
「葵ちゃんが子どもの頃から、俺はきみが好き。誰よりもきみだけが好き」
私はぽかんと成輔を見つめた。頭の中が真っ白で、それ以外できない。
「コーヒー買ってくるね。葵ちゃんも飲むでしょ」
私が返事できないでいる間に成輔は車を降りていった。
私はよく働かない頭を必死に動かし、自らも車を降りた。
「待って待って。成輔、なんか怖い」
「怖いかな。でも、仕方ないよね。俺は葵ちゃんを本当に好きなんだから」
国道を走っていた成輔の車がコンビニに入る。スムーズに駐車をするので、コーヒーでも買いに行くのかと思った。すると、成輔が私に覆いかぶさるように近づいてきた。
え、と見上げたときには唇が重なっていた。
これって……私のファーストキス?
すぐに唇を離して、成輔は微笑んだ。
「人生の一大事の相手は恋で選ぶよ」
「成輔……」
「葵ちゃんが子どもの頃から、俺はきみが好き。誰よりもきみだけが好き」
私はぽかんと成輔を見つめた。頭の中が真っ白で、それ以外できない。
「コーヒー買ってくるね。葵ちゃんも飲むでしょ」
私が返事できないでいる間に成輔は車を降りていった。
私はよく働かない頭を必死に動かし、自らも車を降りた。



