熱情滾るCEOから一途に執愛されています~大嫌いな御曹司が極上旦那様になりました~

お見合いの翌日は月曜。私は通常出勤だ。
サンエア株式会社は下北沢にある我が家から電車を乗り継いで約40分。東京郊外にある農作物の肥料や薬剤を作っているメーカである。大学の修士課程を出て、先月からこの会社に勤務している。

「院田さん、昼前には出るから準備よろしくね」
「はい、わかりました」

研究員といっても、毎日白衣を着て研究に打ち込んでいるわけではない。社内会議や上層部への説明会などがあれば、スーツ姿で仕事をする。今日もそうだが、共同研究をしている大学の研修室へ行くこともある。私の母校も、園芸植物の生育に関して共同で研究していているので、この先母校を訪れることもあるだろう。
新人の私は覚えることばかりで、まだ全然戦力にはなれない。先輩に任された資料作りや、プレゼンの手伝い。研究はチームで行っているが、一番下なので雑用ばかりだ。それでも毎日草花のことを考える日々は、私の望んだ生活だ。

先輩社員らと研究室から戻るともう定時を過ぎていた。
今日中に資料の整理だけしておかなければと思いながら、会社の門をくぐった、そのとき、視界の端に見覚えのある車を見つけた。会社の近くのコインパーキングに停まっている車だ。