熱情滾るCEOから一途に執愛されています~大嫌いな御曹司が極上旦那様になりました~

病院に到着すると、百合は点滴につながれ、深い眠りについていた。喘鳴は聞こえたけれど、日中のように眠れないほどの苦痛はないようだ。

岩千先生はうちの両親に頭を下げ、百合が目覚めたら話をさせてほしいと伝えた。
混乱する両親には、私からかいつまんで事情を話した。百合と交際に発展しかけていたこと、百合とこじれてしまったこと。そこからは百合と岩千先生の問題だと主張すると、両親も納得したようだ。
そもそも、両親は百合の結婚相手に厳しい注文はつけないはずだ。しかも、相手は仕事上いい関係を築いてきた岩水先生の一番弟子。父自身とも懇意であり、岩千先生の信頼は高い。

百合が目覚めるまで待つという岩千先生と両親。私も一緒にと思ったが、成輔に「葵は帰るよ」と諫められてしまった。

「ずっとお腹が張って、立ってるのも苦しいでしょ。椅子で朝まで待つのも無謀。今は自分と赤ちゃんを優先して」
「……はい」

その通りだ。ここまで付き合ってくれた成輔に感謝しつつ、私たち夫婦はマンションに帰り着いた。