「成輔……、何かあった?」
「葵……」
成輔は言い淀む。深刻なことがあったのかもしれない。私は少し焦って成輔の顔を覗き込む。
「何? 言って?」
「……って誰?」
「え?」
「シュウスケって誰?」
「ええ?」
私が聞き返すと、成輔は必死な様子で言い募る。
「きみが寝言で呼んでいた名前だよ。シュウスケってどこの誰? 俺の知ってる男?」
「寝言で言ってたの?」
「それはきみにとってどんな男?」
成輔の切羽詰まった様子に気圧されながら、私はお腹を撫でた。
「えっと、大事な存在。ここにいる……」
「え?」
「名前の候補のひとつ……」
「ええ!?」
あべこべに成輔が叫んだ。
そう、シュウスケはお腹の赤ちゃんの名前候補だったのだ。
「ヒイラギって字で柊ね。ヒイラギって魔除けの木だし、花や木の風情が好きなんだ。私も花の名前だから、息子にも植物の字を入れたいなあって。で、成輔から一字もらって柊輔。あとは成柊も格好いいなって。まあ、一案ね。他にも色々……」
成輔が深いため息をつき、それから私を抱きしめてきた。
「びっくりした……。突然問い詰めてごめん。俺の勘違いだった」
「葵……」
成輔は言い淀む。深刻なことがあったのかもしれない。私は少し焦って成輔の顔を覗き込む。
「何? 言って?」
「……って誰?」
「え?」
「シュウスケって誰?」
「ええ?」
私が聞き返すと、成輔は必死な様子で言い募る。
「きみが寝言で呼んでいた名前だよ。シュウスケってどこの誰? 俺の知ってる男?」
「寝言で言ってたの?」
「それはきみにとってどんな男?」
成輔の切羽詰まった様子に気圧されながら、私はお腹を撫でた。
「えっと、大事な存在。ここにいる……」
「え?」
「名前の候補のひとつ……」
「ええ!?」
あべこべに成輔が叫んだ。
そう、シュウスケはお腹の赤ちゃんの名前候補だったのだ。
「ヒイラギって字で柊ね。ヒイラギって魔除けの木だし、花や木の風情が好きなんだ。私も花の名前だから、息子にも植物の字を入れたいなあって。で、成輔から一字もらって柊輔。あとは成柊も格好いいなって。まあ、一案ね。他にも色々……」
成輔が深いため息をつき、それから私を抱きしめてきた。
「びっくりした……。突然問い詰めてごめん。俺の勘違いだった」



