帰り道、成輔の運転でマンションに向かう。少し眠ったおかげで体調は幾分楽だ。
「しかし、葵はいつもいい対応をしてくれるよ」
成輔はまだツボにはまっているようでくつくつ思い出し笑いをしている。
「興味ない人間に冷たすぎとは百合に言われる」
「俺、昔を思い出してちょっと興奮した。きみはいつも俺に冷たかったなあって」
「えぇ……冷たくされた思い出を喜んでる。ちょっと気持ち悪い」
そう言ってから、私はフロントガラスを見つめる。夜の街の光が流れていく。
「庇ってくれて嬉しかったよ。俺の奥さんを馬鹿にするなーって」
「庇ったんじゃない。当然のことを主張したまで」
「成輔が怒ったの、久しぶりに見た。いや、あそこまで怒ってるのは見たことないかな」
成輔は少し黙っていた。ややして口を開く。
「正直、きみのためだけじゃなく自分のために康太に怒りをぶつけていた部分もある」
「あ、そうなの?」
「結婚式の後、母親と連絡を取ってね。ご祝儀もらっていたし、御礼方々」
結婚式から二週間が経つが、それは知らなかった。
つまり、成輔が言わなかったということだ。
「しかし、葵はいつもいい対応をしてくれるよ」
成輔はまだツボにはまっているようでくつくつ思い出し笑いをしている。
「興味ない人間に冷たすぎとは百合に言われる」
「俺、昔を思い出してちょっと興奮した。きみはいつも俺に冷たかったなあって」
「えぇ……冷たくされた思い出を喜んでる。ちょっと気持ち悪い」
そう言ってから、私はフロントガラスを見つめる。夜の街の光が流れていく。
「庇ってくれて嬉しかったよ。俺の奥さんを馬鹿にするなーって」
「庇ったんじゃない。当然のことを主張したまで」
「成輔が怒ったの、久しぶりに見た。いや、あそこまで怒ってるのは見たことないかな」
成輔は少し黙っていた。ややして口を開く。
「正直、きみのためだけじゃなく自分のために康太に怒りをぶつけていた部分もある」
「あ、そうなの?」
「結婚式の後、母親と連絡を取ってね。ご祝儀もらっていたし、御礼方々」
結婚式から二週間が経つが、それは知らなかった。
つまり、成輔が言わなかったということだ。



