「あのですね、そもそもあなたは何もかも失礼です。失礼な人間は相手にされませんよ。斜に構えて存在感を示すのは、中学生くらいでやめていただいて、大人なら真っ当に人と関わった方がいいです。成輔も義父も、あなたのうすっぺらい主張に付き合うほど暇はないので、はい、今日はこのへんで。どうかお引き取りください」
つらつら話す私の脳裏で、百合の言葉がよぎる。
『お姉ちゃんは興味のない人間には塩対応』
うーん、これは塩対応には当たらないはず。一応、言葉を尽くしてお引き取り願ってるし。
すると、成輔が声をあげて笑い出した。それはいつもの朗らかな笑いで、どうやら私のセリフがツボに入っているらしかった。
「康太、うちの妻の言う通りだ。気を付けて帰国してくれ」
こうなると小沢康太はもう反論の余地もないようだった。むしろ怒りの極致にいた成輔が笑っている隙に帰ろうと思ったのかもしれない。お義父さんが戻ってくるのを待たずに、風尾邸を飛び出して行った。
間もなくお義父さんがリビングに戻ってきた。
遁走した小沢康太が私と成輔に何を言われたかはわかっていない。
「帰っちゃったか。私、彼ら親子苦手なんだよなぁ。別れた妻の縁者だから、あんまり冷たくもできないんだけど、性格が合わないんだよ」
のんきな口調でぶつぶつ言うお義父さんに、私も成輔も苦笑いだった。
つらつら話す私の脳裏で、百合の言葉がよぎる。
『お姉ちゃんは興味のない人間には塩対応』
うーん、これは塩対応には当たらないはず。一応、言葉を尽くしてお引き取り願ってるし。
すると、成輔が声をあげて笑い出した。それはいつもの朗らかな笑いで、どうやら私のセリフがツボに入っているらしかった。
「康太、うちの妻の言う通りだ。気を付けて帰国してくれ」
こうなると小沢康太はもう反論の余地もないようだった。むしろ怒りの極致にいた成輔が笑っている隙に帰ろうと思ったのかもしれない。お義父さんが戻ってくるのを待たずに、風尾邸を飛び出して行った。
間もなくお義父さんがリビングに戻ってきた。
遁走した小沢康太が私と成輔に何を言われたかはわかっていない。
「帰っちゃったか。私、彼ら親子苦手なんだよなぁ。別れた妻の縁者だから、あんまり冷たくもできないんだけど、性格が合わないんだよ」
のんきな口調でぶつぶつ言うお義父さんに、私も成輔も苦笑いだった。



