「わ、私、最低じゃん……!」
「そうね。成輔さんに対してはいつだって全力で塩対応だった。まあ、お姉ちゃんって興味のない人全員に塩対応だから。ハンカチの件は、今からでも成輔さんに謝った方がいいわ」
これに関してはぐうの音も出ない正論だ。当時のことは成輔には謝らなければならないだろう。
「お姉ちゃんは今、あの頃の塩対応を反省するくらいには成輔さんを大事に想っているわけでしょう」
「大事にっていうか、同居人だし……婚約者っていうか、結婚する相手だし……」
「婚約っていつでも破棄できるし、結婚っていつでも離婚できるのよ」
私は顔をあげた。悲壮感があったらしく、百合がおかしそうに噴き出した。
「そんな顔するくらいなら、成輔さんと仲直りするべきじゃない?」
百合の言う通りだ。百合は間違っていない。
勝手に誤解し、勝手に成輔と百合をお似合いだと押し付けて逃げたのは私。
成輔の気持ちをずっと無視して踏みにじっているのも私。
喧嘩を理由に、成輔の気持ちが不安に思えて、いつまでも踏み出せないでいるのは私。
「そうね。成輔さんに対してはいつだって全力で塩対応だった。まあ、お姉ちゃんって興味のない人全員に塩対応だから。ハンカチの件は、今からでも成輔さんに謝った方がいいわ」
これに関してはぐうの音も出ない正論だ。当時のことは成輔には謝らなければならないだろう。
「お姉ちゃんは今、あの頃の塩対応を反省するくらいには成輔さんを大事に想っているわけでしょう」
「大事にっていうか、同居人だし……婚約者っていうか、結婚する相手だし……」
「婚約っていつでも破棄できるし、結婚っていつでも離婚できるのよ」
私は顔をあげた。悲壮感があったらしく、百合がおかしそうに噴き出した。
「そんな顔するくらいなら、成輔さんと仲直りするべきじゃない?」
百合の言う通りだ。百合は間違っていない。
勝手に誤解し、勝手に成輔と百合をお似合いだと押し付けて逃げたのは私。
成輔の気持ちをずっと無視して踏みにじっているのも私。
喧嘩を理由に、成輔の気持ちが不安に思えて、いつまでも踏み出せないでいるのは私。



