「じゃあ日菜、また帰り」 「うん」 学校まで来たら手を振って別れる。いつもと同じ。 落ち込んでるのを悟られないように振る舞ったつもりだけど…バレてなかったかな? 一人になって、とぼとぼと肩を落として教室まで歩いた。 ……いつ、この関係が終わるんだろう。 いつかなーちゃんさんが現れても、もしかしたら侑真くんが私の手をとってくれるかもしれないって、この1ヶ月一緒にいて考えたことがある。 だけど……侑真くんの中のなーちゃんさんの大きさは、何も変わってなかったんだなぁ…。