「じゃあさ」

翔吾が何か思いついたような顔で僕を見つめる。

何か方法を思いついたのだろうか?

「来週文化祭あるだろ?」

「あぁ〜……」

そういえば文化祭はもう来週に迫っていたことを思い出す。

先輩と回る約束をしてるんだった。

「文化祭でキスすると、そのカップルは永遠に結ばれる、ってジンクスあんじゃん」

「そんなのあるの!?」

「知らねぇの?結構有名だけど」

「知らなかった……」

マジか……。
なんだそのすんばらしいジンクスは!

僕はこの時、強く誓った。

「そのジンクス……」

そして大きな声で宣言してみせた。

「必ずや、ものにしてみせる……!!!」

「おぉ、よく言った!」

待ってろよ……文化祭!

僕は先輩と…



キスをしてみせる……!!


*迎えた文化祭*

僕のクラスの出し物はたこ焼き。
先輩のクラスの出し物はクレープ。

2人とも当番は午前中だけだったので
僕は今先輩と2人で回っていた。