アリス人形

少年は知らない内にタキシードにシルクハットをかぶっていた。
隣にはいつも眠りネズミと三日月ウサギがいた。

少年は知らない内に“帽子屋”になっていた。
気付けば、前の名前を思い出せなくなっていた。

ただひたすら帽子を売り、お茶会をする毎日…。

そんなある日、帽子屋達の前にあの少女、ありすが姿を現した。