チンピラ先生に促されて教室の中へと入って行くと、そこには異世界人がズラッと席に座っていた。
つまり、右を見ても左も見ても美男美女だらけなのだ。

みんな八頭身九頭身はありそう。
そしてスタイル抜群。
本当に同じ人類なのかと目を疑いあたしは何度もその輝きに瞬きを繰り返した。

教卓であたしの紹介を始めるチンピラ先生もかなりのイケメンだと思ったけれど、今はその姿が薄れて見える。
「あ、あの……先生」

「ん、どうした松井」
「あたしこのクラスには向いていないと思いますが……」
「どうしてだ?」

「だって、みんなが異世界人に見えるんです」
そう答え、あたしは目をこする。

すると先生はおかしそうに笑い声をあげて「大丈夫だ松井。みんなからしからお前が異世界人だから」と、言ったのだ。
んん……。