俺はカヤからの連絡を切った後、時計に視線をやった。
「丸本、今日の予定は4時過ぎで終わるよな?」
「4時過ぎ……ですか」

丸本はおどろいたようにそう言い、スケジュール帳を確認する。
「晴が途中で仕事を放棄したり、晴が人の話を聞かなかったりしなくて、すごく順調にいけばね?」

隣に座っていた圭がそう言い、クスクス笑う。
「今日は真面目にやるよ」
俺がそう答えると、丸本はホッとしたようにこう言った。

「それでしたら、4時には終わると思います」
「そうか。じゃぁその後カヤを家に連れて来てくれ」
「はぁ……カヤ様を、ですか?」
「そうだ」

俺はそう頷く。
「またカヤちゃん? 本当に最近カヤちゃんカヤちゃんだね」
圭が呆れたようにため息をはいた。