笑いの地獄にハマってしまったあたしは、3人がいなくなった後もしばらく同じ場所で笑い転げていた。
お腹は痛いし、涙は出るし、呼吸は苦しいし。

「あんたたちのせいで死にかけたわよ」
やっと教室に戻ってきて、開口一番【ツインズ】の2人に向かってそう言い放った。
晴は「はぁ?」と、けげんそうな表情を浮かべる。

圭は「どうしたの? 泣いていたみたいだけど」と、心配そうな表情を浮かべた。
双子なのにこの違い。
でも、あたしはもう目が覚めたんだ。

圭の優しさにだって騙されないんだから!
「フンッ!」
と、返事はせずに鼻を鳴らして席に座った。
それから後は極力【ツインズ】の方を見ないようにして1日を終えたのだった。