今日のピアノのレッスンは、あまりこう言ってはいけないのだろうけれど…ちょっと困った生徒さんの日だ。

私が教える相手は、子供から社会人まで幅広いが、やはり、生徒さんの中に、やりづらい相手がいないと言えば嘘になってしまう。

社会人だと、私をカウンセラーかホステスとでも思っているのか、ひたすらしゃべりまくって、まともにピアノを触らない男なども居る。

本日の困った生徒さんは、紗理奈ちゃんという中学生の女の子だが、とにかくやる気ゼロ。

学校も休みがちなら、親御さんのことも信用していないという。

社会人はともかく、中学生のお子さんともなれば、多少の心のケアも必要な気がするので、

「ねぇ、紗理奈ちゃんは好きでピアノやってるわけじゃないなら…好きなことは何?」

そう尋ねてみると、

「小説…かな」