目を覚ますと、何やら実験室のようなところに移動していた。


起き上がろうとすると、何かで繋がれていて起きられない。


「起きたか。くくっ、久我組の若頭も落ちたもんだな。罠に引っかかるとは……」


「今から俺に何をするつもり?」


「チッ、遮んじゃねぇよ。まぁ、今の俺は気分がいいから、特別に教えてやる。お前は今から洗脳を受けてもらうことなるんだ」


洗脳……


これはまずい状況になったな……


「おっと、大人しくしとけよ?直に終わる」


脳に何やら被せられた。


「おい、スイッチを入れろ」


「はっ」


何かが頭に流れ込んでくるようなそんな感覚。


「くっ、あああぁ……!」


未珠ちゃん……


もう1度意識を手放す前に思い浮かんできたのは、未珠ちゃんの顔だった。