あんなキスは、私にはまだ刺激が強すぎる……
「駄目なんだ。それは残念。じゃあ、また機会があればさせてもらうね」
意地悪な輝悠先輩に戻ってしまった。
こういう時は話題を変えないと……
「あの、橋田さんは結局戻ってきたんですか?」
橋田さんというのは潤さんと同じく久我組の幹部。
顔は強面だけど、私を気遣ってくれる優しい人。
そんな橋田さんは今日の昼から姿を見えない。
私は心配していたんだけど……
「ううん、まだだよ」
どうやら、まだ戻ってきていないみたい。
「橋田なら大丈夫だとは思うけどね」
そう言いながらも、輝悠先輩も心配そうな顔をしていた。



