私と輝悠先輩は順調に付き合っていた。


そんなある日のこと。


「ちょっとお待ちになって」


私は輝悠先輩の家に泊まりにきていた。


もちろん、両親の許可をもらって。


付き合ったあの日から、私は度々泊まりに来たり遊びに来たりしていた。


輝悠先輩のところに行こうとしていた時、誰かに引き止められて。


振り向くと、とても綺麗な女の人が立っていた。


誰だろう……?


大和撫子という言葉が似合うとっても綺麗な人だった。


「えっと、何ですか?」


「輝悠さんのところに行きたいのだけど、輝悠さんの居場所はご存知?」


えっ、どうしてこんな綺麗な人が輝悠先輩の居場所を気にするんだろう……?