「かっこいい人だって!せっかくだし、見に行く?」
「まぁ、校門はどうせ通ることなるんだし見に行くよ」
菜々子の提案に頷いた。
騒がれるほどだし、きっと本当にかっこいいんだろうね。
なんて呑気に考えていた。
「あっ……」
「あれ、あの人って……」
いざ校門の方に行くと、何だか見覚えのある人が。
まぁ、実際は見覚えのあるどころじゃないんだけど……
「あ、未珠ちゃん」
「久我、先輩」
そう、かっこいいと騒がれていたその人は久我先輩だった。
まさか久我先輩だったなんて……
シフトを入れてないし、会うことなんてないと思っていたのに……
何だか気まずい。
「ねぇ、未珠。この人って確かバイト先の先輩の久我先輩って人だよね?」
「う、うん」
「そっか!せっかくだし、未珠は憧れの久我先輩と帰りたいよね!ごめん!私、1人で帰るよ!未珠、バイバイ!」
「えっ、ちょっ……」



