それにしても、何の話をしているんだろう……?
私には全然分からない。
「俺が2番目ねぇ。じゃあ、1番は父さんかな?」
「当たり前じゃん!あの人、威圧感が凄すぎて怖いんだよ!」
「それは同感」
とりあえず、久我先輩のお父さんは怖いんだね。
それは分かった。
「あの、人が並んでるので、早く会計を済ませた方がいいと思います」
私達の後ろを見ると、人が並んでいた。
水を差すような真似をして申し訳ないと思いながらも、声をかける。
「うわっ、ほんとじゃん!教えてくれてありがとう!輝悠、早く金払えよ!」
「はぁ。分かったよ」
催促した店員さんに久我先輩はため息をついた後でお金を払った。
「どうもありがとう!輝悠、レシートいる?」
「うん、もらっとく」



