「あ、ありがとうごさいます」
「どういたしまして」
そこまではよかったんだけど、何故か久我先輩はそのクリームを口へと運んだ。
「うん、甘いね」
にこりと笑う久我先輩に、私の顔は真っ赤に染まり口をパクパクとした。
「未珠ちゃん、顔真っ赤だよ?」
「だ、誰のせいですか……」
「俺のせい?」
こてんと首を傾げる久我先輩は絶対分かって言ってる。
久我先輩には意地悪な面もあったみたい。
「久我先輩!」
「あはは、ごめんね。意地悪しすぎたかな?」
「はい、もうやめてくださいね」
「うん、気をつけるよ」
そう言われても、いまいち信用できない。



