『どうするつもりなわけ?』
『それは……』
未珠は困ったような顔をしていた。
『お客様、どうされました?』
『あ、それがこの子が頼んでいたものとは別のものを持ってきたんですよ』
俺が来た瞬間、女性客の態度が変わった。
女性客は俺に見惚れているらしく、妙にぽーっとしていた。
『そうでしたか。それは申し訳ございませんでした。作り直しましょうか?』
『えっ、い、いえ、作り直してもらわなくても大丈夫です』
『よろしいのですか?』
『は、はい』
これで大丈夫っぽいね。
『ごゆっくりどうぞ』
そう言って女性客に笑顔を向けると同時にそのテーブルから去った。
『あ、あの、すみませんでした』
後で申し訳なさそうな顔をした未珠から謝られた。



