考えているうちに、いつの間にか逆転していた。
輝悠先輩は組長さんの米神に拳銃を突きつけている。
「組長……!」
「若っ、それ以上は……」
このままだと組長さんが……
そう思ったら、考えるよりも身体が先に動いた。
「輝悠先輩……!」
輝悠先輩のそばまで近づき、抱きついた。
抱きついてしまったのは無意識。
「君……」
「駄目です、輝悠先輩!そんなことしたら、正気に戻った時に後悔しますよ。そんなの私は嫌です。お願いですから……正気に戻ってください」
輝悠先輩に伝わってほしい、そう思いながら訴えた。
途端に涙も出てくる。
泣くつもりはなかったのに……
「ははっ、馬鹿みたいっスね。そんなんで洗脳解けると思ってるんスか?」



