ドロ甘な愛を稀血に溶かして



「俺のことは、好きに呼んでくれればいいよ」



じゃあ……



「牧村……さん……」


「手堅くきたねぇ。真面目ちゃんなの? フフフ、嫌いじゃないけど」



なんか牧村さんが、本物のホスト以外、見えなくなってきた。



いけない、いけない。

思い込みで人を判断するなんて。



実は好青年かもしれないよ。

病気のお母さんのために、必死に働いて仕送りしているとか。

想像はできないけれど。



「じゃぁ、行こうか」


「はい」



鍵が落ちていないか探しながら園内を歩き、私たちはお化け屋敷に着いた。



看板には『バンパイヤの(やかた)』と書かれている。