血を流して倒れている美織ちゃんを、今すぐ病院に連れて行かなきゃいけない。
美織ちゃんの命以上に大事なものなんて、この世にない。
そんなこと、わかっているはずなのに……
美織ちゃんの血を、飲み干したくてたまらない。
俺の中に眠っていたどす黒い怪物。
豪快に暴れ出し、俺の理性を食い尽くしていく。
俺の視界が血と同じ色に染まりきったころには、俺の腕の中でぐったりしている美織ちゃんが誰なのかさえ分からなくなっていた。
彼女は俺の獲物だ。
極上においしい最高級料理。
早く……
早く俺の口の中へ……
俺は美織ちゃんの白いコートのチャックを、乱暴に下げた。
破く勢いでえり元を引っ張り、彼女の首筋をあらわにする。
さらけ出された鎖骨。
指を上にずらしながら、俺はゆっくりとなぞり。
俺の手が肩に到着したと同時、思い切り口を開け、俺は彼女の首元に歯を食い込ませた。
血があふれてくる。
美味だ。
たまらなくおいしい。
彼女の血を飲み干したい。
一滴残らず、今すぐに。



