まず目に飛び込んできたのは、細い道を猛スピードで逃げ去る車。
ナンバープレートの番号?
そんなの気にしている場合じゃない。
大好きな子の無事を確認したくて、360度体を回す。
……うそ
……だよね?
道路の隅。
仰向けで誰かが倒れている。
真っ白なコートをまとった女の子。
ストレートの黒髪には、真っ赤な血がべったりだ。
白いコートも、特に肩部分が真っ赤に染まっている。
『だだっ、大丈夫? 美織ちゃん?』
声をかけても、目を開けてくれない。
『目を開けてってば。ねぇ、美織ちゃん!!』
声をはりあげ体をゆすっても、ピクリとも動いてはくれない。
もしかして死んじゃったの?
このまま、二度と会えなくなっちゃったらどうしよう……



